くちどけおこめぼーというお菓子がある。
子育て中の家庭以外の知名度は皆無だろうが、我が家はこれにとても助けられている。
乳幼児から食べられるスティック状のお菓子で、1歳の娘が狂ったようにむさぼり食うのだ。
これから何百ページにも渡るであろう我が子のお菓子遍歴の1ページ目に記載されるお菓子だ。
見た目はキャラメルコーンの猫背を矯正したようなやつで、特筆すべきは成分のシンプルさである。
原材料名:うるち米(国産)のみという潔さ。その名の通り米の棒。
きりたんぽでももう少し塩とか砂糖とか入ってそうだ。知らんけど。
これが一袋400円くらいする。お菓子にしてはちょっぴり高い。
しかし娘があまりに欲しがるため奮発して常備している。
牛乳、卵に並ぶくらいストックしておきたいおこめぼー。
泣く子も黙るおこめぼー。
赤子の前に100万円とおこめぼー1本を並べても確実におこめぼーを選ぶだろう。
きなこ棒よりうまい棒よりヤンヤンつけぼーよりおこめぼーなのだ。
先日は見知らぬママさんにおこめぼーを「どうぞ」していた。
赤子なりにこの美味しさを共有したいのだ。
ママさんも「ありがとう、分かるよ。これ美味しいよね…」と答えてくれた。
誰も傷つけないおこめぼー。人々を笑顔にするおこめぼー。
武器を捨ておこめぼーを持てば世界は平和になるだろう。
娘がもう少し大きくなったら「おこめぼーのような人間になりなさい」と教育しよう。
